『嫌われる勇気』(著:岸見一郎・古賀史健)は、アドラー心理学に基づいた考え方を対話形式で分かりやすく紹介している自己啓発書です。アドラー心理学は、自己成長や他者との関係を築くための考え方を提供し、特に「勇気」を持つことを強調しています。この本の主要なテーマと要点を以下にまとめます。
人は「変われる」
アドラーは「人は変われる」と述べています。自分の過去の経験やトラウマが現在の行動に影響を及ぼすという考え方を否定し、人が今ここで新しい選択をすることで人生を変えられると主張します。重要なのは、変わるための「勇気」を持つことです。
目的論と原因論
アドラー心理学では「原因論」ではなく「目的論」に基づいています。原因論は過去の出来事や原因に基づいて今の自分が形成されていると考えますが、目的論は「自分が何を成し遂げたいか」という未来の目標が現在の行動を決定すると考えます。
承認欲求からの解放
本書の中心的なメッセージの一つが、「他人からの承認を求めない生き方」です。アドラー心理学では「他者の期待に応えようとしない」という考えを強調し、自分の人生を自分で決めることの重要性を説いています。
課題の分離
「課題の分離」とは、自分と他人の課題を区別することです。他人の反応や行動に責任を持つのではなく、自分の課題に集中することで、自己肯定感が高まり、他人との関係も改善されると考えます。
共同体感覚
アドラーは「共同体感覚」を重視しており、他者と協力し、社会の一部として生きることで自己の価値を感じると説きます。自分と他者の幸福が繋がっていると認識することで、より良い人間関係を築けるとしています。
まとめ
『嫌われる勇気』は、過去や他人の期待にとらわれず、自分の人生を主体的に生きるための考え方を提供する本です。他人にどう思われるかを恐れず、自分の「勇気」を持って行動することで、自己成長と幸福を実現できるというメッセージが込められています。この本は、自分らしい人生を歩むためのヒントや勇気を与えてくれる一冊です。
これからの自分へ
日本人には恥の文化があると言われる所以は、人に笑われないよう、人様に恥ずかしくないように振る舞うことを美徳としているところにあると思います。
恥のないように生きることは素晴らしいことですが、そこにとらわれていると、なかなか前に進めず
人として成長することはできません。
時には恥をかき、もうかきまくり、失敗しまくり、変化することを恐れないことが大事なんだと自分は思います。
誰しも新しいことにチャレンジすることは怖いことです。
明日やろうと言っていては1年後も前には進めません。
今一歩歩んでいきましょう。
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